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2013年06月07日

京都大学待鳥教授を招き、講演会を開催
企業人政治フォーラム速報 No.232

 
選挙制度・執政制度と政策への影響
 選挙制度・執政制度は政治家の行動や政策に影響を与える。
 単一選挙区で1人しか当選しない小選挙区制では、当選に必要な得票数が高くなり、二大政党化を促進しやすい。一方、一つの選挙区から複数の候補が当選する中選挙区制・大選挙区制では、低い投票率で当選ラインに達しやすいため、政党の数が多くなり、無所属でも当選しやすいため、政党としてのまとまりも弱くなる。また、比例代表制では、候補者は政党に所属しないと当選できないため、党組織のまとまりは強くなるが、低い投票率の政党も議席を獲得しやすいため、政党の数が多くなりやすい。
 他方、立法府と行政府との関係から、議院内閣制では、与党の議員が首相・内閣を支え、野党議員はこれを批判する。一方で、大統領制では、議会で時に与野党が結束して、大統領と対峙する。
 議会のなかでの与野党の関係、議会と行政府との関係により、優先される政策に影響がある。与党と野党や議会と行政府が協調関係にある場合、マクロを重視した普遍的な政策(財政健全化、幅広い国民を対象にした給付等)が優先されやすい。しかし、それぞれが対立する場合は、方向感を欠く政策が選択される場合が多い・・・

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以 上