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2012年09月18日

後藤謙次政治ジャーナリストを招き、講演会を開催
企業人政治フォーラム速報 No.221

8月10日と9月10日
 8月10日と9月10日が今の政治状況をよく表している。8月10日は一体改革関連法案が成立した日であると同時に、内閣不信任案の採決が行われ、この時、自民党から7人の造反者が出た。中川秀直氏、菅義偉氏、塩崎恭久氏らである。安倍政権時の中枢メンバーで、現在、総裁選で安倍氏支持を打ち出している。既にこの時から谷垣総裁とは袂を分かっていたのである。また、韓国の李明博大統領が竹島を訪問したのも8月10日であった。
 9月10日は谷垣総裁が総裁選出馬を断念した日だ。出馬断念の背景には、野田・谷垣のトップ会談にて「近いうちに信を問う」との約束がなされ、谷垣総裁が先の国会中に解散総選挙があると確信してしまったことがある。永田町で「近いうち」という言葉ほど当てにならない言葉はないが、谷垣総裁は先の国会中に解散があると確信し、総裁選の準備をしてこなかった。その後、谷垣・大島・石原の三者会談が四度実施され、候補者一本化に向けた調整が図られたが、結局、9月10日の朝、不出馬表明に至った。

自民党総裁選の三つの亀裂
 自民党総裁選を巡っては、三つの亀裂がある。一つ目は執行部の亀裂だ。結局、石原氏で一本化されたが、福田・大平以来の総裁・幹事長対決になりかけた。この時は福田総理・大平幹事長の間に「自分が2年やった後に譲る」との所謂、大福密約があったが、それが反故にされ、大平幹事長が福田総理に戦いを挑み、大平氏が勝利した。当時と今では、総裁選を巡る権力闘争は天と地ほどの差があるが、執行部内に亀裂が生じている。
 二つ目の亀裂は・・・

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以 上



   
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