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2012年07月13日
2012年度定時総会・講演会にて山内昌之教授講演会を開催
企業人政治フォーラム速報 No.219
リーダーシップや指導者のあり方を歴史学、政治学の観点から研究している。危機にあって、求められるリーダー像というのは決してスーパーマンやスーパーエリートではない。リーダーには、置かれた環境・条件の下で自分や他人の能力を活かしながら、いかに最適な環境を作り上げるかの資質が問われる。ないものねだりをするのではなく、置かれた環境・条件の下で、勝負に勝たなければならない。
例えば、「坂の上の雲」の主人公の一人、秋山好古を例にとって考えてみたい。秋山好古は「日本騎兵の父」とも言われる人物だが、元々、教員を志していた。ここに明治の素晴らしさがあり、始めから一つの職業を歩むエリートは稀で、若者は成長の過程で多様な道を歩むことができた。日本海海戦の作戦担当者、好古の弟の秋山真之も正岡子規とともに文学の道を志していた。
そして、この秋山好古が日露戦争で対峙したのは当時、世界最強の騎馬隊と言われたコサック騎兵隊であった。国産の貧弱な馬でもって、品種改良を重ね草原の地を闊歩する馬と戦わなければならなかったのである。そこで、好古は騎兵隊同士の正面衝突を避け、下馬し、陣地を作り、機関銃で応戦した。勝てないとしても負けない戦いに徹したのである・・・
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以 上
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