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2012年03月01日

石破茂前自民党政調会長を招き、講演会を開催
企業人政治フォーラム速報 No.216

企業人政治フォーラムでは、去る1月18日、石破茂前自民党政調会長を招き講演会を開催した。わが国政治の現状や当面の重要政策課題を中心にご講演いただくとともに、意見交換を行った。以下はその概要である。

わが国政治の現状
 政治への信用が失われていると言われて久しい。野田内閣の支持率は発足時は60%程度あったが、瞬く間に黄色信号と言われる30%台まで急落した。政党支持率についても、自民、民主の二大政党ともに低迷している状況で、両党ともに国民からの信頼を勝ち得ているとは言い難い。
 また、政治自体が劣化したとも言われる。確かに、国会議員を25年務めているが、劣化を感じるところはある。かつての政治は、きちんと議論を交わし、結論を出していたが、今、議論の中身は乏しく、結論を出すことがなかなかできない。加えて、25年間で18人もの総理大臣を出し、閣僚はそれ以上に頻繁に変わるという政治状況である。私は、福田内閣で防衛大臣、麻生内閣で農林水産大臣に就任したが、当時、防衛大臣としては9ヶ月で4人目、農林水産大臣としては1年9ヶ月で6人目であった。
 このように政治が信用を失い、劣化した原因の一つは選挙制度にあると思っている。

1993年の政治改革
 中選挙区から小選挙区へと改めた理由のひとつは、中選挙区の下、同じ党の候補者が同じ選挙区で激しく争うという状態を改めたいという思いであった。こうした選挙では、同党の候補者間では政策の違いを生み出すことはできず、結局、有権者との結びつきを強めることになる。国会を欠席し、いかに地元に張り付くことができるかが選挙を勝ち抜くためには必要になってしまっていた。また、政策面においても、本来、国会議員は外交、安全保障、教育など、票にはならずとも、天下国家のための課題を論じるべきであるが、地元との結びつきを強めるなかで、ハコモノの建設など地域の利益が重視されるようになってしまったのである・・・
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以 上



    
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