HEADLINES

2002年07月16日

若手政治家との政策懇談会 岸田文雄文部科学副大臣・衆議院議員
企業人政治フォーラム速報No.101

「若手政治家は小泉改革をこう考える」(6月18日若手政治家との政策懇談会)

6月18日、第2回若手政治家との政策懇談会を開催した。当日は、文部科学副大臣・衆議院議員の岸田文雄氏を招き、「若手政治家は小泉改革をこう考える」と題して講演いただいた後、参加者と率直な意見交換を行なった。以下はその概要である。

【意欲がなく責任を取れない日本人】
日本経済はまだまだ大変な状況である。倒産やリストラで求人は厳しい状況が続いている。このような状況で転職は大変厳しい状況になっているが、その転職市場で求められている職種がある。それは社長業で特に会社を再建できる人が求められていると、あるヘッドハンティング会社の幹部から聞いた。社長、リーダーあるいは会社再建に相応しい人とは、自分で戦略を立て、実行し、責任を取れる人間である。日本の企業社会には大変難しい条件である。アメリカが景気回復途上、各分野で再建請負人がリストアップされ、当時の金融機関や再建の必要のある会社はそのリストから人を引っ張ってきた。一方、日本では会社再建を請け負える人材、リーダーになれる人材は乏しい。
日本社会では自分で物事を決められなかったり、責任を取れないのは大人だけではない。子供社会にも変化がある。OECDが32カ国、265,000人の子供を調査した結果、日本は学力調査ではトップクラスの部類であったが、自分から勉強したり、読書する時間は32か国中最下位であった。日本の子供達は与えられたことはしっかりやるが、自分で意欲を持って何かをやることは32か国中最下位である。大人も子供も責任をとったり、意欲的に取り組むことができていない。

この続きは会員専用ページでご覧下さい。